公開講演会「ラテンアメリカの古代文明」第1回「メソアメリカの自然資源の利用」
INFORMATION
ラテンアメリカ研究所では創設60周年を記念して連続講演会「ラテンアメリカ古代文明」を開催する。第1回目となる今回は「メソアメリカの自然資源の利用」をテーマとして、伊藤氏には、メソアメリカの先スペイン期のうち、先古典期文化の概観を、千葉氏には、メソアメリカの石利用の事例を中心に、相互作用的な石とヒトとの関係性についてお話しいただく。
講師
名古屋大学大学院人文学研究科助教
伊藤 伸幸(いとう のぶゆき) 氏
2008年名古屋大学人文学研究科博士号取得。メキシコ留学、たばこと塩の博物館研究員を経て、名古屋大学大学院人文学研究科助教(現在)。論文:(単著)2024、「横位に出土した素面“石碑”に関する一考察」、『名古屋大学人文学研究論集』(7)、389-408ページ。(単著)2023、「チャルチュアパ遺跡における素面石碑」、『名古屋大学人文学研究論集』(6)、341-368ページ。2023(単著)“Los Monumentos Lisos en Mesoamérica.”, XXXVI Simposio de Investigaciones Arqueológicas en Guatemala, pp. 861-871. 書籍:(共著)2022. Mesoamérica: El Estudio de sus Procesos de Transformación Social desde una Perspectiva de Larga Duración, Universidad Nacional Autónoma de México.(監著)2021、『メソアメリカ文明ゼミナール』、勉誠出版。
岡山大学文明動態学研究所特任助教
千葉 裕太(ちば ゆうた) 氏
2014年愛知県立大学国際文化研究科修士号取得。2023年3月から岡山大学文明動態学研究所特任助教、愛知県立大学多文化共生研究所客員共同研究員(現在)。論文:(単著)2019、「テオティワカンにおける黒曜石の選好性の推移:墓内副葬品分析を中心に」、『共生の文化研究』(13)(創刊10周年記念号)、65-71ページ。(単著)2017、「メキシコ琥珀の文化史:先行研究分析と人類学調査から見える課題とその解決への提案」、『愛知県立大学大学院国際文化研究科論集』(18)、171-195ページ。(単著)2016、「現代テオティワカンの黒曜石文化:観光資源としての手工芸品工業」、『愛知県立大学大学院国際文化研究科論集』(17)、147-165ページ。(単著)2015、「植民地期初期メキシコ中央高原の史料に見る黒曜石の呪医的利用:物質化された治癒神の特性」、『物質文化:考古学民俗学研究』(95)、135-151ページ。書籍:(共著)2013. Constructing, Deconstructing, and Reconstructing Social Identity: 2,000 Years of Monumentality in Teotihuacan and Cholula Mexico, Cultural Symbiosis Research Institute, Aichi Prefectural University.